
栽培レシピ「カブ」Vol.3
今月の特集は【カブ】です。
玄米アミノ酸微生物農法の栽培レシピから一部抜粋してお届けします。
カブに付きやすい害虫と発生原因、対策
カブに付きやすい害虫
以下の害虫は、排水不良や肥料過多の環境で特に発生しやすくなります。
また、チッソ酸化物に引き寄せられるため、適切な施肥管理が重要です。
- アシグロハモグリバエ
- キスジトビハ虫
- ダイコンバエ
- タネバエ
- マルガタゴミ虫
- アブラ虫類
- ヨトウ虫類
- モンシロチョウ(青虫)
害虫が発生する主な原因
- 有機肥料の過剰使用
- 化成肥料の過剰使用
- 土壌水分の過多(湿害)
- 高温期のガス発生(チッソの過剰分解)
- 周囲の雑草が多い(害虫の隠れ家)
- 排水不良(水たまりの発生)
害虫が発生しやすい時期
- チッソが分解しやすい高温期
- 暑さが増す時期や残暑が厳しい時期
- 周囲の山野に植物が少ない時期
特に、
- ヨトウ虫・ハエ・ガ類は高温期に発生
- アブラ虫は気温25℃前後で活発化
害虫が付きやすい葉の特徴
- チッソを大量に吸収している(独特の香りが発生)
- 葉肉が薄く、葉が大きく広がる
- 葉色が濃い緑色をしている
このような葉は、
- 光合成力が弱く、生長力が低い
- 根の張りが悪い
- 養分が葉に蓄積され、軟弱になるため害虫に狙われやすい
害虫による被害
- 葉が食害されると、カブの玉伸びが悪くなる
- 商品価値のない不良品が増える
- 生長が停滞し、収量が減少する
農薬使用の影響
病害や害虫が増えると、消毒の回数が増加します。
しかし、農薬を多用すると…
- 葉が弱くなり、生長が悪化
- 光合成力が低下し、良質なカブが育ちにくい
- 手間が増え、コストも上昇
対策のポイント
- 適正な施肥と排水対策を徹底し、害虫の発生を抑える
- 害虫が付きにくい健全な葉を育てる
- 農薬に頼らず、土壌環境を改善することで被害を軽減する
適切な管理を行うことで、害虫被害を防ぎ、良質なカブを栽培することができます。
こちらの続き、詳細は栽培レシピに掲載しております。
次回は「カブの光合成」についてお届けします!
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