栽培レシピ
-
今月の特集は【ゴボウ】です。 玄米アミノ酸微生物農法の栽培レシピから一部抜粋してお届けします。 ゴボウの品質を高める光合成の活用法 光合成の基本と重要性植物は葉の光合成によって栄養をつくり、生長します。水と二酸化炭素(CO₂)を使って炭水化物を合成し、この栄養が生長の80%以上を支えます。光合成が活発になると糖度が上がり、品質の良い作物に仕上がります。 ゴボウの葉の生長期と光合成 ゴボウの葉の生長期は播種後70~100日 葉が多くなればなるほど、光合成量が増え、生長スピードも加速します 光合成がもっとも活発に行われるのは気温25℃前後です 水分コントロールのポイント 根は水分をコントロールできないシンプルな構造 一方、葉は複雑な構造で水分コントロール機能を持ち、環境に応じて調整が可能です ゴボウの旨味と光合成の関係 ゴボウは一般に「栄養生長が中心」と言われますが、それは根の強い吸肥力によるものです。しかし、光合成がしっかり行われることでアクが少なく、甘味のある上質なゴボウに育ちます。通常のゴボウとは違う、まろやかで新しい味わいが生まれます。 光合成が活発にできる「良い葉」の特徴 葉肉が厚く、色が淡い 大きく広がりすぎない チッソ過多でない葉 葉脈が立ち、産毛が多い(害虫の忌避効果も) 光合成を促進するための散布 玄米アミノ酸酵素液を500倍に希釈し、10アールあたり300Lを葉面散布 これにより、生長が早まり、ゴボウに甘味が出る 病害虫予防としての光合成活用 みどりの放線菌:病害予防 ニーム酵素液:害虫対策 トラブル時に対応し、予防的には週に1回の散布が理想的 光合成は「やりすぎ」がない栽培法 農業では「過多」が障害の原因になりますが、光合成には過剰による害はありません。 毎日行っても問題なし 作業の都合で回数を制限しているだけ 実施回数が多いほど、生長が早まり、旨味も増す 特に、ゴボウの茎や葉がよく育ち、高温が続くほど効果が表れやすいのが特徴です。光合成を意識した栽培管理で、甘くて質の良いゴボウづくりを目指しましょう。 こちらの続き、詳細は栽培レシピに掲載しております。来月は「コマツナ」についてお届けします! 栽培レシピのご購入はこちらから
-
今月の特集は【ゴボウ】です。 玄米アミノ酸微生物農法の栽培レシピから一部抜粋してお届けします。 ゴボウに発生しやすい害虫と対策 ゴボウに付きやすい害虫 セン虫類 コガネ虫類 アブラ虫類(ウイルスを媒介するため特に注意) ヒョウタンゾウ虫 ヒメトガリノメイガ ゴボウハモグリバエ ピシュウム菌 ゾクトリア ゴボウ害虫の共通点 土壌の肥料過多による害虫発生 アブラ虫・セン虫・メイガ・ハモグリバエは特に肥料害と関連 水分過剰の環境でも発生しやすい 害虫が発生しやすい時期 6月後半~8月の高温期(チッソが分解しやすい時期) ゴボウの肥大期と重なるため、被害が深刻になりやすい アブラ虫はウイルスを媒介するため、発生を抑えることが重要 食害が出ると収量が大幅に減少 害虫が付きやすい葉の特徴 チッソを根から大量に吸収している(独特の香りがする) 葉肉が薄く、葉が大きく広がる 葉色が濃緑色をしている ※このような葉は、光合成力や生長力が弱く、根の張りも悪いため、害虫の被害を受けやすい。 害虫が寄りやすい原因 肥料過剰(特にチッソ過多) 水分過剰(湿害による根の異常吸収) 排水不良 害虫による被害 商品価値のない不良品が増える 生長が悪くなる 形状が崩れ、市場価値が低下 収量減に大きく影響し、A品の割合が減少 害虫対策 土壌のチッソ過多を防ぐことが最優先 過湿による根の異常吸収に注意する 特にゴボウは吸肥力が強いため、肥料管理を適切に行う 適切な土壌管理と排水対策を徹底し、害虫の発生を抑えることが、健康なゴボウの栽培につながります。 ...
-
今月の特集は【ゴボウ】です。 玄米アミノ酸微生物農法の栽培レシピから一部抜粋してお届けします。 ゴボウの病害と土壌管理による対策 ゴボウに発生しやすい病害 ゴボウの病気は葉の病気と根の病気に分類されます。 葉の病気 モザイク病 うどん粉病 黒斑病 角斑病 黒斑細菌病 根の病気 紫紋萎凋病 萎凋病 根腐れ(やけ)病 そうか病 黒条病 黒あざ病 土壌病害の主な原因 過湿害(過剰な水分) 肥料過剰(土壌汚染) 耕盤層に蓄積した老廃物 植物から排出される有機酸の蓄積 ゴボウ病害の共通点 土壌の過湿・排水不良がカビ系病原菌の発生を促進 化学肥料や有機肥料の残留が腐敗し、病害の原因となる 病害が発生しやすい時期 7~9月の高温期(特にゴボウの肥大期) 高温多湿の条件で土壌水分が過剰になると発生しやすい 特にマルチフィルムを使用している場合、病害のリスクが高まる 土壌病害の対策 定植前の土壌づくりが最も重要 カビの発生要因を取り除き、土壌内の酸素量を確保することが病害予防の鍵 土壌病害が発生すると・・・ 生育不良・欠株・不良品の増加 収量が減少し、収益に直結する 有機肥料はカビ由来の病害を引き起こしやすく、化成肥料は土壌害虫を発生させやすい 翌年の栽培にも影響を及ぼし、連作障害の原因となる 土壌病害を予防する「乳酸菌もみがらぼかし」 土壌病害のリスクが高い場合は、醗酵ニームケイクを20%混合し、乳酸菌もみがらぼかしを作成する 微生物の力で土壌を浄化し、病害の発生を抑える...
-
今月の特集は【ゴボウ】です。 玄米アミノ酸微生物農法の栽培レシピから一部抜粋してお届けします。 ゴボウの栽培に適したほ場選定と土壌管理 ほ場選定のポイント 排水性の良い土壌を選ぶゴボウは滞水に弱いため、通気性と排水性が重要。 作土層が深いことが必要ゴボウの根が深く伸びるため、深耕が不可欠。 明渠排水を整備し、大雨対策を行う 雨による酸素欠乏を防ぐため カビの発生防止にもつながる ゴボウの作土層が深いため、深めに明渠を掘ることが重要 作土層の深さ 70~80cm(トレンチャー耕) 酸素量を確保するため深耕する 柔らかい作土層を作ることが大切 排水が悪いと良いゴボウは収穫できない 1m以上深く耕すと直根が伸びすぎるため注意 土壌のpH管理 適正pH:6.0~7.0(6.5以上が理想) 酸性に弱いため、特に火山灰土ではpH管理が重要 畝の設計 畝高:15~20cm 株間:5~6cm 畝間:66~72cm 早出し栽培 → 株間を広めに取る 遅出し栽培 → 株間を狭めにする 乳酸菌もみがらぼかしの投入量 基肥:10アールあたり600kg 追肥:100kg×2~3回 10アールあたりのチッソ量 基肥:9kg 追肥:6~9kg 前作の影響がある場合、基肥の前に改良剤を投入(10アールあたり300kg) ゴボウは多肥を好まないため、適量を守る 乳酸菌もみがらぼかしの投入方法 0~30cmに300kg 30cm以下に300kg 2層に分けて投入することで土壌のバランスを整える...
-
今月の特集は【カブ】です。 玄米アミノ酸微生物農法の栽培レシピから一部抜粋してお届けします。 カブの生長と光合成の活用 カブは光合成を最大限に活用できる作物植物は葉の光合成によって栄養を作り、生長します。 水とCO₂から炭水化物を生成し、栄養の80%以上を賄う 光合成が活発になると、糖度が上がり、品質が向上 大玉でやわらかく、肌がきれいで甘みのあるカブに育つ 光合成のタイミングと成長の関係 葉が増えるほど光合成量が増え、生長速度が加速 カブの葉の大きさと根(玉)の大きさは比例する 葉が7枚以上になると光合成が活発化 水分コントロールの仕組み 根は単純な構造のため、水分をコントロールできない 葉は複雑な構造を持ち、水分調節機能を備えている 光合成が活発な葉の特徴 葉肉が厚く、色が淡い 大きく広がりすぎない チッソ過多ではない 葉脈が立ち、産毛が多い(病害虫の予防効果もある) カブの玉(胚軸)の肥大と光合成の関係 カブは根菜だが、地表に出ている部分が肥大する 光合成によって玉の肥大が促進 玄米アミノ酸酵素液の葉面散布で大玉に育てることが可能 光合成による病害・害虫予防 みどりの放線菌 → 病害対策 ニーム酵素液 → 害虫対策 トラブル時に対応し、予防としては週1回散布 みどりの放線菌200gを100Lの水で希釈して使用 光合成は「過剰」にならない 農業では「過多」が障害の原因になりやすいが、光合成には過剰害がない 毎日行っても問題なし(ただし作業量の都合で頻度を調整) 回数を増やすほど生長が促進され、旨味が増す カブは特に光合成の効果が顕著に現れる作物で、重量がしっかりと出る 適切な光合成管理を行うことで、甘くて大玉のカブを育てることができます。 こちらの続き、詳細は栽培レシピに掲載しております。来月は「ゴボウ」についてお届けします! 栽培レシピのご購入はこちらから...