
栽培レシピ「ゴーヤ」Vol.4
今月の特集は【ゴーヤ】です。
玄米アミノ酸微生物農法の栽培レシピから一部抜粋してお届けします。
ゴーヤ栽培における光合成の活用法
■ 光合成と植物の生長
植物は葉の光合成によって栄養素をつくり、生長しています。
水と二酸化炭素(CO₂)から炭水化物を生成し、その栄養が生長の80%以上を支えています。
光合成が活発になると、糖度が上がり、葉質も良くなり、全体の品質が向上します。
■ ゴーヤと光合成の効果
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光合成で育てることで、葉の枚数や花芽が増加
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色つやが良くなり、収量も大幅にアップ
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午前中に1日の光合成の約70%が行われ、その後、日没から5時間ほどかけて栄養(光合成産物)が各部に転流されます
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節成(節ごとに花や果実がつく性質)を高めるためには、この流れを意識した管理が重要です
■ 光合成を高める葉面散布の方法
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使用液:玄米アミノ酸酵素液(500倍希釈)
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散布回数:週3〜4回が理想(高温期は朝夕2回散布が効果的)
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散布量:
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定植から1~2ヶ月:10アールあたり300~500L
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定植後3ヶ月以降:10アールあたり500L程度
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この管理を続けることで、
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葉数・花芽・着果率・収量が向上
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細根(細かい根)が増えて根張りが良くなる
■ 水分コントロールの役割
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根は単純な構造で水分を自ら調整できない
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一方、葉は複雑な構造を持ち、水分コントロールが可能
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光合成を活発に行うためには、葉の質が重要です
■ 光合成が活発に行える「良い葉」の条件
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葉肉が厚く、色が淡い
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広がりすぎず、チッソ過多でない
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葉脈がしっかり立ち、産毛が多い
このような葉は、光合成力が高く、病害虫にも強くなります。
■ 病害・害虫対策としての光合成促進
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みどりの放線菌:病害対策
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ニーム酵素液:害虫対策
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トラブル時の対応に加えて、週1回の予防的な使用がおすすめです
■ 光合成には「やりすぎ」の心配がない
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通常、農業では「過剰」はトラブルの元になりますが、
光合成には過剰害がなく、毎日行っても問題はありません -
実際は作業の都合で散布回数を抑えているだけで、
回数を増やせば増やすほど、生長が早まり、旨味もアップします
■ ゴーヤは光合成の効果が表れやすい作物
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草姿(葉の展開)が大きくなり、葉数が増えるほど効果が高まる
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玄米アミノ酸酵素液による葉面散布で、ゴーヤの品質は格段に向上します
まとめ
光合成を意識した管理と、玄米アミノ酸酵素液の活用によって、
ゴーヤの生育・収量・品質のすべてが向上します。
肥料や薬剤に頼りすぎる前に、光合成を最大限に活かした栽培法を取り入れてみましょう。
こちらの続き、詳細は栽培レシピに掲載しております。
次回は「サツマイモの土壌作り」についてお届けします!