
栽培レシピ「サヤインゲン」Vol.2
今月の特集は【サヤインゲン】です。
玄米アミノ酸微生物農法の栽培レシピから一部抜粋してお届けします。
サヤインゲンの水分管理と土づくりのポイント
■ サヤインゲンは「乾燥」と「過湿」の両方に弱い
マメ科の作物は一般的に水分要求量が高いですが、
水がたまりすぎると過湿障害となり、カビ病(灰色かび・根腐れ等)が多発します。
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良い豆を育てるには、
排水性・保水性・透水性・通気性のすべてが揃った土壌が必要です。 -
そのためには、微生物が豊富で団粒構造の土壌づくりが欠かせません。
■ 土壌水分と酸素の関係
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理想は「排水がよくて保湿力もある」バランスの取れた土壌。
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水分は必ず土を掘って確認します。
水分チェックの目安:
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土が黒く湿っている:水分は十分
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土がジトッと湿っていたり、水がにじみ出る:水分過多
※水分が多すぎると、土壌中の酸素が不足し、根の呼吸障害に。
■ つるあり・つるなし品種の違いと水分管理
品種 | 特徴 |
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つるあり | 側枝が多く、花芽・根量・収量すべてが多い 特に着さや後は根が急速に成長し、水分を多く必要とする |
つるなし | 花芽は節間につく。つるありに比べて根量も少なめ |
→ つるありが倍近くの根量・収量を持ち、水分要求量も高いため、より細やかな水分管理が必要です。
サヤインゲンに必要な水分管理の4ステージ
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は種〜育苗期
→ やや乾燥気味に育てると、根がしっかり発育します。
水分が多すぎると、徒長して葉ばかりが大きくなりすぎるため注意。
→ この時期は、
玄米アミノ酸酵素液(500倍希釈)を100〜150L/10aで葉面散布
→ 少量を回数多く与えるのがポイント。
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定植期
→ 活着を助けるため、適度な湿り気を維持。 -
開花〜着さや期
→ 花芽形成・着果に水分が重要。乾燥させすぎないよう注意。 -
収穫期〜次の花芽形成期
→ 次の実をつけるために水分と養分が必要。根の活動も活発になる時期。
まとめ
サヤインゲンは、水分の与え方ひとつで根の張り・花芽の量・収量が大きく左右される作物です。
特に「つるあり」品種は、しっかりと水分を確保することで、収穫量も倍増が期待できます。
そのためには、水分だけでなく、土壌の通気性・微生物環境の整備もセットで考えることが大切です。
こちらの続き、詳細は栽培レシピに掲載しております。
次回は「サヤインゲンの害虫害」についてお届けします!
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