
栽培レシピ「ジャガイモ」Vol.2
今月の特集は【ジャガイモ】です。
玄米アミノ酸微生物農法の栽培レシピから一部抜粋してお届けします。
ジャガイモ栽培における水分管理と生育ステージのポイント
■ 1. 土壌水分と高畝栽培の理由
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30cmの高畝にする主な理由
ジャガイモは過湿に非常に弱く、土壌が加湿状態になると病害が発生しやすくなります。
高畝にすることで排水性と通気性を高め、酸素の多い環境を保つことができます。 -
水分管理の基本
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加湿しすぎないことが原則。
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一方で、乾燥にも弱いため、適度な水分も必要です。
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この相反する条件(過湿を避けつつ乾燥も防ぐ)を両立させることが重要です。
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■ 2. 植え付け方法(浅植え)
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ジャガイモは浅植えが基本
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種芋の頭が地表から見えるように配置し、覆土は約3cm程度にとどめます。
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もしくは、最初から3cmの深さに種芋を植える方法もあります。
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■ 3. 萌芽までの流れと管理
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播種から萌芽まで(20~25日間)
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この期間は休眠期であり、基本的に何も手を加えません。
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萌芽から20日間の管理
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萌芽後は根の形成と葉の生育が活発になります。
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この期間に水分が不足すると根が伸びないため、定期的な灌水が重要です。
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晴天が続く場合は、10アールあたり週1回、2~3tの灌水を行うのが目安です。
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アミノ酸酵素液の活用
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萌芽後から30日間、週に1回、玄米アミノ酸酵素液を500倍に希釈して散布します。
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散布量の目安:10アールあたり500L
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葉面散布と灌水を兼ねて行います。
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■ 4. 芋の肥大期(開花前55~90日)
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生育のピーク期
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この時期は茎葉・葉数・根数が最大に達する重要なステージです。
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水分不足に注意し、乾燥が続かないよう灌水を継続します。
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アミノ酸酵素液の集中散布
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**開花前の35日間(全体の55~90日内)**に集中して葉面散布を行います。
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500倍希釈液を5日に1回散布し、10アールあたり200~300Lが目安です。
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■ 5. 開花後の生育と収量への影響
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開花後はジャガイモの肥大が本格化します。
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この段階で大株ができていれば、収量は十分に期待できます。
まとめ
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ジャガイモは過湿にも乾燥にも弱いため、細やかな水分管理が鍵になります。高畝・浅植えによる通気性の確保と、乾燥期の適切な灌水が両立のポイントです。
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萌芽~肥大期までの30~90日間は特に重要な時期であり、玄米アミノ酸酵素液の定期的な散布が生育促進に大きく貢献します。
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成功の秘訣は、水・酸素・微生物のバランスをとることです。
こちらの続き、詳細は栽培レシピに掲載しております。
次回は「ジャガイモの病害・または害虫」についてお届けします!