栽培レシピ「ショウガ」Vol.2
今月の特集は【ショウガ】です。
玄米アミノ酸微生物農法の栽培レシピから一部抜粋してお届けします。
大ショウガの水分管理と灌水のポイント
浅根性ゆえの水分管理の重要性
大ショウガは浅根性植物で、主な根の分布は地表から10〜20cmほどと浅く、一方で細根は70〜80cmまで伸びます。
このため、乾燥に非常に弱く、水分の要求量が高い一方で、酸素要求度も高く、通気性のよい土壌が必要です。
適切な水分と酸素を供給するため、スプリンクラーやチューブ灌水などの設備が不可欠であり、地下水位は1〜1.5mが理想とされます。
排水対策の重要性
灌水によって土壌水分が増えると、酸素量が低下し、根にとって悪影響を及ぼすことがあります。
そのため、排水対策は極めて重要であり、以下の点に注意します。
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明渠排水の設置
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地下水への排水ができるような透水性の高い土壌構造をつくる
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耕盤(硬盤)を破壊し、深層排水を可能にする構造改善
種球植え付けと初期灌水
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植え付け時期:5月初旬
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種球が乾かないように、水分補給を丁寧に行うことが重要
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植え付け後2〜3日以内に雨が降るのが理想的
→ 天気予報を見て、植え付けタイミングを調整するのがよいでしょう
発芽期(6月中旬頃)
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植え付けから約40日前後で発芽
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発芽後は特に水分要求が高まる時期
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土壌を乾燥させないよう、灌水頻度を増やして管理
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この時期に**「玄米アミノ酸液肥スーパーカルシウム」**を灌水とともに与えるのが効果的
第一次分球(6月下旬)
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芽が出た後は急速に生育し、草丈10〜15cm/葉数2〜3枚に達します
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吸肥力が一気に高まる時期
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梅雨の時期と重なるため、水分の過不足に要注意
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土壌水分が多すぎないか確認しながら灌水
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土壌中の滞水や排水不良の見直しも必要
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この時期は**水分の量よりも頻度(回数)**が重要です
→ 10〜20cmの根域を適切に潤す灌水をこまめに行う
まとめ:ショウガ栽培の水分管理ポイント
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 根の性質 | 浅根性(10〜20cm)だが細根は70〜80cmまで伸びる |
| 灌水設備 | スプリンクラーまたはチューブ灌水が必要 |
| 地下水位 | 1〜1.5mが望ましい |
| 排水対策 | 明渠・耕盤破壊で排水性確保 |
| 灌水のコツ | 水の量より回数が大事。滞水しないよう注意 |
| 肥料との併用 | 発芽期に「玄米アミノ酸液肥スーパーカルシウム」が効果的 |
こちらの続き、詳細は栽培レシピに掲載しております。
次回は「ショウガの病害・または害虫」についてお届けします!
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