栽培レシピ「エダマメ」Vol.3
玄米アミノ酸微生物農法の栽培レシピから一部抜粋してお届けします。
エダマメの根系と土壌管理
エダマメに付きやすい害虫とその原因
エダマメにはアブラ虫類、カメ虫類、キタバコガ、ダイズクキタマバエ、ダイズシストセン虫、タネバエ、ハスモンヨトウ、ヒメコガネ、マメシンクイガ、ハダニ類、オンブバッタ、フタスジヒメハムシ、シロイチモジマダラメイガ、ダイズサヤタマバエ、ダイズサヤムシガなどの害虫が付きやすいです。
害虫が発生しやすい原因は以下の通りです
・有機肥料や化成肥料の過剰使用
・マルチ(特に前面マルチ)の使用
・土壌水分の過剰
・高温期のガス湧き
・周囲の雑草
・排水不良
害虫は特にチッソが分解しやすい高温期や、暑さが厳しい時期に発生しやすく、周囲の山野に植物が少ない時にも多くなります。ハエやガ類は高温期に、アブラ虫やダニ類は25℃前後で発生しやすいです。また、害虫が子孫を残す越冬期(9~10月上旬)にも注意が必要です。
害虫が付きやすい葉とその影響
害虫が付きやすい葉は、チッソを根から大量に吸収しており、チッソの香りがする葉です。こうした葉は、葉肉が薄く、大きく広がり、濃緑色をしています。しかし、これらの葉は光合成力も生長力も弱く、根の張りも良くありません。土壌の養分が葉に蓄えられるため、エダマメの葉は薄くなり、害虫に食べられやすい状態になります。
害虫による食害の影響は以下の通りです
・商品化できない不良品が増える
・生長が良くない
・出荷時に食害を受けた子実(サヤ)を取り除く手間がかかる
・病害と害虫の発生で消毒の回数が増える
・農薬の使用回数が増えると葉が弱くなり、生長が悪くなる
特に葉肉が薄くなると、マメの実入りも悪くなり、光合成力も低下するため、良質のエダマメができなくなります。これにより、手間も費用も高くなります。
これらの点を踏まえて、エダマメの栽培管理を見直し、害虫被害を減らすことで、質の高いエダマメを育てることができます。
こちらの続き、詳細は栽培レシピに掲載しております。
次回は「エダマメの光合成」についてお届けします!