栽培レシピ「カボチャ」Vol.4
玄米アミノ酸微生物農法の栽培レシピから一部抜粋してお届けします。
カボチャの光合成について
植物の光合成と生長
カボチャは、光合成を最大限に活用できる作物です。
植物は葉の光合成によって栄養を作り、それが成長の源となります。
水と二酸化炭素(CO2)から炭水化物を作り出し、その栄養が成長の80%以上を占めます。
このプロセスにより、糖度が大幅にアップし、品質が向上します。
結果として、カボチャは大玉で果肉が締まり、硬く、デンプン量の多いホクホクとした旨味のある作物になります。
光合成と成長
光合成は、植物体が成長するほど、つまり葉の数が増えるほど、成長速度が加速します。
光合成が活発になるほど、カボチャに蓄えられるデンプン量が増加し、より旨味がある作物になります。
光合成を促進するために
光合成を活発にするために、玄米アミノ酸酵素液を500倍希釈し、週2回、10アール当たり300~500ℓを葉面散布します。
これにより生長が早くなるだけでなく、甘味も増します。
水分コントロール
カボチャの根は単純な構造で、水分をコントロールする能力はありません。
しかし、葉は複雑な構造を持ち、水分コントロール機能を備えています。
光合成が活発に行われるための「理想的な葉」は、葉肉が厚く、色が淡く、大きく広がらず、チッソが過剰でないものです。
さらに、葉脈がしっかりと立ち、産毛が多い葉は、病虫害の防止にも役立ちます。
カボチャが光合成を行うことで、果実が肥大し、デンプンが蓄えられ、玉肌にツヤが出て美しくなります。
玄米アミノ酸酵素液を葉面散布することで、大玉に育つ効果が期待できます。
病害・害虫予防と光合成
光合成による病害や害虫の予防も可能です。例えば、「みどりの放線菌」は病害に、「ニーム酵素液」は害虫に対する効果があります。
予防的に週1回、「みどりの放線菌」を200gあたり100Lの水で希釈して散布すると効果的です。
光合成に過剰はありません。農業において「過多」が障害の原因となることは多いですが、光合成は例外で、毎日行っても問題はありません。
ただし、仕事量を考慮して散布の回数を減らすことが一般的です。
回数が多いほど、成長が早まり、旨味も増します。
特にカボチャは、光合成の効果が結果に直結する作物であり、大玉でデンプン量の多い旨味が出やすいのです。
こちらの続き、詳細は栽培レシピに掲載しております。
来月は「カリフラワー」についてお届けします!