
季節の花めぐりvol.7:ひまわりと太陽のダンス
夏の花といえばひまわりを思い浮かべれる方が多いと思います。
ひまわりは太陽に向きを変えていくのはご存じの方も多いと思いますが、何故そのような事が起こるかご存知でしょうか。今回はその事についてお話をしたいと思います。
まず、ひまわりの名前を聞いて、あなたは何を思い浮かべますか?きっと夏の太陽を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。ひまわりは太陽を思わせるその名前と見た目通り、実は太陽と深い関係があります。その秘密の一つが「ヘリオトロピズム」です。
「ヘリオトロピズム」は、植物が太陽の方向に向かう現象のことを指します。つまり、ひまわりは太陽の位置によって自身の向きを変えるのです。これはまるで、ひまわりが太陽の動きに合わせてダンスをしているようにも見えますね。
特に、若いひまわりの花はこのダンスをとても上手に踊ります。日が昇るときは東を向き、日が沈むときは西を向き、夜になると再び東を向く。これはまるで、次の日の太陽の出を待ちわびているかのようですね。
では、なぜひまわりはこんなに一生懸命に太陽を追いかけるのでしょうか?それは、太陽の光を一日中たくさん浴びることで、光合成の効率を最大限に高めるためなんです。これが「ヘリオトロピズム」の秘密です。
でも、ひまわりが成長し種子が成熟すると、このダンスは徐々に終わりを迎えます。大人になったひまわりは、頭を東に向けたままになることが多いです。これは、朝日を一番に浴びて昆虫を引き寄せ、受粉を助けるためと考えられています。
さて、ひまわりのこの美しいダンスはどうやって行われているのでしょうか?それは、ひまわりの細胞が太陽光を感知し、その情報を使って物理的な動きを引き起こす信号を生成することで行われます。これは、まさに自然の驚異ですね。
あなたも次にひまわりを見かけたら、ひまわりが太陽と一緒に踊る様子をぜひ見てみてください。そしてその美しいダンスが、私たちにとって何よりも大切な光合成を助けているという事実に、ひまわりのすばらしさを再認識してみてくださいね。
今週の名所
北海道の「北竜町ひまわりの里」は、夏に訪れると一面のひまわり畑が広がる絶景スポットです。
約150万本ものひまわりが太陽を追いかける光景は圧巻で、まるで黄色い海を眺めているかのようです。
8月中旬から9月初旬の最盛期には地元の祭りも楽しむことができます。大自然と一緒にひまわりの美しさを堪能できる「北竜町ひまわりの里」は、夏の北海道観光にぴったりのスポットです。