
栽培レシピ「ゴボウ」Vol.4
今月の特集は【ゴボウ】です。
玄米アミノ酸微生物農法の栽培レシピから一部抜粋してお届けします。
ゴボウの品質を高める光合成の活用法
光合成の基本と重要性
植物は葉の光合成によって栄養をつくり、生長します。
水と二酸化炭素(CO₂)を使って炭水化物を合成し、この栄養が生長の80%以上を支えます。
光合成が活発になると糖度が上がり、品質の良い作物に仕上がります。
ゴボウの葉の生長期と光合成
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ゴボウの葉の生長期は播種後70~100日
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葉が多くなればなるほど、光合成量が増え、生長スピードも加速します
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光合成がもっとも活発に行われるのは気温25℃前後です
水分コントロールのポイント
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根は水分をコントロールできないシンプルな構造
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一方、葉は複雑な構造で水分コントロール機能を持ち、環境に応じて調整が可能です
ゴボウの旨味と光合成の関係
ゴボウは一般に「栄養生長が中心」と言われますが、それは根の強い吸肥力によるものです。
しかし、光合成がしっかり行われることでアクが少なく、甘味のある上質なゴボウに育ちます。
通常のゴボウとは違う、まろやかで新しい味わいが生まれます。
光合成が活発にできる「良い葉」の特徴
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葉肉が厚く、色が淡い
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大きく広がりすぎない
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チッソ過多でない葉
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葉脈が立ち、産毛が多い(害虫の忌避効果も)
光合成を促進するための散布
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玄米アミノ酸酵素液を500倍に希釈し、10アールあたり300Lを葉面散布
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これにより、生長が早まり、ゴボウに甘味が出る
病害虫予防としての光合成活用
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みどりの放線菌:病害予防
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ニーム酵素液:害虫対策
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トラブル時に対応し、予防的には週に1回の散布が理想的
光合成は「やりすぎ」がない栽培法
農業では「過多」が障害の原因になりますが、光合成には過剰による害はありません。
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毎日行っても問題なし
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作業の都合で回数を制限しているだけ
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実施回数が多いほど、生長が早まり、旨味も増す
特に、ゴボウの茎や葉がよく育ち、高温が続くほど効果が表れやすいのが特徴です。
光合成を意識した栽培管理で、甘くて質の良いゴボウづくりを目指しましょう。
こちらの続き、詳細は栽培レシピに掲載しております。
来月は「コマツナ」についてお届けします!