
栽培レシピ「コマツナ」Vol.2
今月の特集は【コマツナ】です。
玄米アミノ酸微生物農法の栽培レシピから一部抜粋してお届けします。
コマツナに発生しやすい病害と土壌対策
コマツナの主な病害
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萎黄病
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根コブ病
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白さび病
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炭疽病
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軟腐病
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べと病
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リゾクトニア病
コマツナは作付け回数が多く連作になりやすいため、連作障害による病害が多く見られます。
特に、萎黄病・根コブ病・白さび病は代表的な連作障害に起因する病気です。
生理障害の例
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カルシウム欠乏症
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ホウ酸欠乏症
これらは栄養バランスの乱れから起こるもので、見た目や生育に大きく影響します。
病害・連作障害の主な原因
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肥料の残肥(分解しきれず土壌に残ったもの)
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湿害(排水不良による過剰加湿)
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カビ菌の繁殖(カビは肥料をエサにして増殖)
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肥料を多く入れすぎると、ガスが湧き、pHが低下する
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作付け回数が多いほど、土壌の負担が増大し問題が深刻に
対策の基本は「土づくり」
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定植前の土壌管理がすべての基本です。
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カビの原因を排除し、土壌に酸素を十分に含ませることで病害の予防になります。
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土壌の微生物性を高めることで、病気のリスクを下げ、健康な作物づくりにつながります。
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また、光合成を重視した栽培管理を行うことが、病気予防にも有効です。
土壌病害の主な要因
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土壌水分の過剰(過湿害)
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肥料の過剰施用(土壌汚染)
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耕盤層に蓄積した老廃物
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植物が出す有機酸の蓄積
カビ系病害への具体的対策
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みどりの放線菌200g+水100Lを目安に使用
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玄米アミノ酸酵素液との併用で効果アップ
土壌病害が発生すると・・・
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生育不良、欠株、不良品の増加
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収量が減り、収入に直接的な影響
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有機肥料はカビ菌の原因になりやすく、化成肥料は土壌害虫のリスクを高める
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土壌環境が悪化すると、翌年以降の栽培にも大きく影響し、連作障害の原因になる
土壌病害の予防には
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乳酸菌もみがらぼかしの使用がおすすめ
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病害リスクが高いときは、発酵ニームケイクを20%混合してぼかしを作ることで、より強力な予防効果が得られます
コマツナは育てやすい一方で、連作や肥料過剰による土壌トラブルが起こりやすい作物です。
土壌環境の改善と病害の予防には、事前の丁寧な土づくりと微生物の活用が重要です。
こちらの続き、詳細は栽培レシピに掲載しております。
次回は「コマツナの害虫」についてお届けします!