
栽培レシピ「ゴーヤ」Vol.1
今月の特集は【ゴーヤ】です。
玄米アミノ酸微生物農法の栽培レシピから一部抜粋してお届けします。
ゴーヤ栽培における土壌と根の管理ポイント
■ ゴーヤの根の特徴
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根は広く、深く張る性質を持っているため、
土壌の乾燥や過剰な湿気(加湿)に敏感です。 -
そのため、排水性の良さが土づくりの基本条件になります。
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同時に、保水力と保肥力(養分保持力)も重要です。
このような条件を整えれば、ゴーヤは非常に良く育つ作物です。
■ 排水対策と土壌改善
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明渠排水を整備して、大雨時の酸素欠乏を防ぎます。
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過剰加湿は、生理障害や土壌病害の原因になります。
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ハウス栽培の場合も、ハウス周囲に明渠を設けることが重要です。
【深耕の重要性】
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ゴーヤは通気性・排水性を高めて酸素を供給することが、生育のカギです。
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プラソイラによる深耕を行い、
硬盤層・耕盤層をしっかり破壊することが大切です。 -
硬盤があると、根の伸長が妨げられ、生育不良になります。
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一方、ロータリー耕だけでは耕土が浅く、排水性は不十分です。
■ 土壌のpH管理
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ゴーヤは酸性土壌に弱く、ややアルカリ性を好む作物です。
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適正pHは6.0~7.0。可能であればpH7.0に近づけると理想的です。
■ 乳酸菌もみがらぼかしの活用
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基肥として10アールあたり500kgを投入
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追肥は100kgを3~4回に分けて投入
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もみがらぼかしに含まれるチッソ量は:
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基肥:15kg
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追肥:9~12kg
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このぼかしを使用することで、
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土壌が団粒構造になり、微生物が活性化
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土の持つ力(地力)が高まり、ゴーヤの健全な生育を助けます
まとめ
ゴーヤ栽培では、根の伸びやすさと排水性が決め手になります。
「深く耕し、酸素を供給し、排水を良くする」ことで、病害を防ぎ、収量・品質ともに高めることができます。
乳酸菌もみがらぼかしの活用と、適切なpH管理も忘れずに行いましょう。
こちらの続き、詳細は栽培レシピに掲載しております。
次回は「ゴーヤの水分の与え方」についてお届けします!