栽培レシピ「イチゴ」Vol.1
玄米アミノ酸微生物農法の栽培レシピから一部抜粋してお届けします。
イチゴの形態的特性について
イチゴの形態的特性について
【イチゴの土壌作り】
成功の鍵: イチゴ栽培で最も重要なステップは、土壌作りです。
イチゴは腐植の多い甘い土を好みます。理想的な土壌環境を作るためには、乳酸菌もみがらぼかし、腐葉土、天然ミネラル鉱石を混ぜた深い耕土を用意します。
また、排水性が良いことも不可欠で、これを後から改善するのは難しいため、最初から注意が必要です。
【イチゴの親株とランナー】
収量を左右する要素: 親株の作り方とランナーの採取方法は、イチゴの収量に直結します。
元気な親株から元気なランナーを採取することが重要です。元気度は根量で決まり、根量を増やすためには腐植の多い土を使います。
この基本を守ることで、収量の多いイチゴを育てることができます。
【イチゴの根】
根の秘密: クラウン(茎の基部)から一次根が20~100本発生し、そこからさらに2次根、3次根へと分岐します。
しかし、根は乾燥や土壌堆積肥料の濃度障害に弱く、着果の負担により衰弱することがあります。
イチゴの根が健康であることは、大粒のイチゴを育てるための重要なポイントです。
【イチゴの茎とクラウン】
クラウンの役割: クラウンは短い茎で、ここから葉や多数の一次根が発生します。
クラウンがしっかりしていないと根の張りが悪くなり、子株への養水分供給もうまくいきません。
クラウンが強い株を育てることが、健康なイチゴを育てる秘訣です。
【イチゴの葉】
健康を見極める: 新しい葉は8日に1枚の割合で展開します。
葉縁の切り込み先端には水孔があり、ここから水があふれることが健康な根の証拠です。
溢液が出る葉は良い葉で、根もしっかりしています。
一方、溢液が出ない場合は病害の兆候かもしれないので注意が必要です。
【イチゴの花】
魅力と特性: イチゴの花は美しく、5枚の額と副額、5枚の花びらを持つ両性花です。
花序の開花順序に従って花の大きさは減少し、下位の花が上位の果より大きくなることはありません。
早く咲く花ほど大きく、遅く咲く花ほど小さくなるため、摘果の参考にすると良いでしょう。
まとめ
イチゴ栽培は土壌作りから始まり、親株とランナーの管理、根とクラウンの健康維持、葉の状態の観察、そして花の特性を理解することで成功します。
これらのポイントを押さえることで、甘くて大粒のイチゴを収穫することができます。
こちらの続き、詳細は栽培レシピに掲載しております。
次回は「イチゴの土壌作り」についてお届けします!