栽培レシピ「シュンギク」Vol.1

栽培レシピ「シュンギク」Vol.1

今月の特集は【シュンギク】です。 
玄米アミノ酸微生物農法栽培レシピから一部抜粋してお届けします。

シュンギクの栽培における重要ポイント

1. 根と土壌の関係

  • シュンギクは浅根性で、酸素を多く必要とする作品です。

  • 過剰な湿気(加湿)に非常に弱く、酸素不足が大敵です

  • 根は50〜60cmほど広げるために、深い土作りが必要です。

  • 明渠排水大雨時の排水対策を事前に行い、酸欠による障害を保留しましょう。


2. 地力と肥力の違い

  • 「地力」と「肥力」は異なります。

  • 地力とは、土の団粒構造微生物の働きのこと

  • 酸素を多く含んだ土よろしく、根は健全に育ちません。


3. 土壌改良の方法

  • 過剰加湿による生理障害病害を防ぐためには、土の通気性と排水性の改善が必要です。

  • プラソイラによる深耕で、硬盤層・耕盤層を破壊し、空気が通る土に。

  • 硬い盤があると、根の生育はびっくりしてしまいます。


4.適正なpH管理

  • シュンギクが強いのは、**pH6.5の弱酸性(中当りに近い)**です。

  • pHが低い場合は、有機石灰をすきで調整します。

pH値 有機石灰の施用量(kg/10アール)
5.0~5.3 300kg
5.3~5.6 200kg
5.6~5.9 100kg
6.0以上 50kg

※使用する有機石灰は殺菌処理されたものが先にあります。


肥料設計と「乳酸菌もみがらぼかし」の活用

1. 乳酸菌もみがらぼかしの効果

  • 土壌を団粒構造にし、微生物を増やす効果あり。

  • 結果として地力が高まり、根が張りやすくなります

2. 使用量の目安(10アールあたり)

用途 塗布量
基肥 500kg
追肥 100kg×3回

※この量でのチッソ成分量(目安):

  • 基肥:15kg

  • 追肥:9kg


まとめ

シュンギク栽培の成功には、**「土壌の酸素環境」と「地力の向上」**が鍵です。

  • 過湿に非常に弱いため、水はけと空気の通りを意識した土作りが必要です。

  • 地力=団粒構造と微生物の働きを整えることが品質向上につながります。

  • pH管理と有機肥料設計を正しく行い、シュンギクの健康な育成環境を整えましょう。

続き、詳細は栽培レシピに掲載しております。
次回は「シュンギクの水分の与え方」についてお届けします!

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