ナガイモと光合成
シリーズ最終回のVol.4では、「光合成によるナガイモの品質向上」をお届けします。
ナガイモは地上部の茎葉で光合成を行い、その産物を地下の芋に蓄積します。茎葉の健全性と光合成の活発さが、芋の太さ・長さ・粘りを最終的に決定します。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ ナガイモと光合成の関係
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ナガイモは支柱に巻き付くつる性植物です。
・つると葉で光合成を行い、産物を芋に転流する
・光合成が活発なほど芋が太く長く育つ
・8〜10月に光合成産物が集中的に芋へ転流する
・この時期の茎葉の健全性が収量と品質を決める
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ つると葉の管理が光合成を左右する
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
つるが密生すると下位の葉に光が当たらず、光合成効率が大幅に低下します。
・適度な株間の確保(密植を避ける)
・支柱の高さを十分にとる(光の当たる面積を拡大)
・つるの誘引で葉が重ならないように管理
・支柱の方向は南北畝が理想(日照が均一になる)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 葉の健全性を保つ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
炭疽病や葉渋病で葉が枯れ上がると、光合成面積が減少し、芋の肥大が止まります。
・Vol.3で解説した病害対策は光合成面積の確保に直結する
・健全な葉を収穫期まで維持することが最大の目標
・チッソ過多にしない(葉肉の厚い良い葉をつくる)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 玄米アミノ酸酵素液の葉面散布
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【散布時期とタイミング】
つる伸長期 :7〜10日に1回
芋肥大期 :5〜7日に1回(重点期間)
希釈 :500倍
散布量 :10アール当たり200〜300L
【散布時間】
・朝方10時までが目安
・高温の日中は避ける
光合成に過剰害はありません。回数が多いほど効果も高まります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 光合成による病害・害虫の予防
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
病害(カビ病)→ みどりの放線菌 200gで水100Lの計算で併用
害虫 → ニーム酵素液 トラブル時に対応
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ シリーズまとめ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
全4回にわたり、ナガイモの栽培ポイントをご紹介しました。
Vol.1 土壌づくり 深耕60cm以上、団粒構造
Vol.2 水分管理 芽出し期は乾かし気味、肥大期は安定供給
Vol.3 病害・害虫対策 連作障害の軽減、種芋管理
Vol.4 光合成と品質向上 つる管理、葉の健全性維持、葉面散布
ナガイモは土壌環境が80%を決め、光合成の活用で太く長い高品質な芋を実現できます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
次回は「ナスの土壌作り」についてお届けします!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
今回ご紹介した内容は栽培レシピの一部です。全18枚の図解付き資料では、接木苗の選び方から各ステージの管理方法がさらに詳しく掲載されています。
栽培レシピで、ナガイモ栽培の全体像を手に入れてください↓
1品目 ¥3,300(税込)
電子版(ダウンロード)・紙版(QRコード郵送)からお選びいただけます。