栽培レシピ

  • 栽培レシピ【チンゲンサイ】Vol.3

    栽培レシピ【チンゲンサイ】Vol.3

    今回の特集は【チンゲンサイ】です。 玄米アミノ酸微生物農法栽培レシピから一部抜粋してお届けします。   栽培レシピのご購入はこちらから チンゲンサイの病害と害虫の対策   Vol.1では「土壌づくり」、Vol.2では「水分管理」をお伝えしてきました。今回のテーマは「病害と害虫の対策」です。 チンゲンサイはアブラナ科のため連作障害が出やすく、病害虫の発生が収量と品質に直結します。農薬に頼りすぎない予防的な対策がポイントです。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■ チンゲンサイの主な病害━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ チンゲンサイがかかりやすい病害は以下の通りです。 ・白さび病・軟腐病・根コブ病・べと病・えそモザイク病・萎黄病・菌核病 いずれも高温多湿を嫌い、梅雨・秋雨時期は要注意です。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■ 土壌病害の原因━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ チンゲンサイの根は浅く細く、吸肥力も弱いため、湿害による病害が多いのが特徴です。 病害を引き起こす主な原因は: ・土の中の水分過剰(過剰加湿害)・肥料過剰(土壌汚染)・耕盤層の老廃物・ロータリー耕による浅耕・植物から排泄する有機酸 土壌病害が出れば、生育不良・欠株・不良品となり、収量減=収入減に直結します。 【病害が出やすい時期】 高温多湿で土の中が水分過剰になると出やすくなります(暑さに向かう時)。寒さに向かう時は出にくい傾向です。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■ 病害を予防する土壌づくり━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 定植前の土壌づくりがすべてです。カビ由来の原因を排除して、土中の酸素量を確保すればベストの病害予防になります。 【土壌殺菌農薬を使わないために】 土壌殺菌農薬は使用するほどに微生物が少なくなり、土壌は劣化します。使うほど収量減になり、生理障害の原因にもなります。 土壌殺菌農薬を使用しないためにすること: ・排水を良くする・排水路をつくる・深く耕し酸素量を多くする・微生物を多くする・団粒構造にする・肥料過剰にしない・乳酸菌もみがらぼかしを使う 土壌病害が心配される場合は、醗酵ニームケイクを20%混合して乳酸菌もみがらぼかしを作成すると効果的です。 【生理障害(チップバーン・ホウ素欠乏症)】 チンゲンサイは吸肥力が弱いため多肥料を投入しやすいですが、残肥量が多くなります。石灰を多く投入するとpH7以上になり、カルシウムやホウ素が欠乏します。バランスの良い土壌づくりが予防の基本です。 【病害対策の資材】 ・玄米アミノ酸酵素液とみどりの放線菌の希釈液を併用・葉の元気を取り戻すことで生長を促進させ、病害を予防・みどりの放線菌はカビ病に効果が高い・予防的には週1回、みどりの放線菌200gで水100Lの計算で併用 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■ チンゲンサイに付きやすい害虫━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ アブラ虫類、キスジノミハムシ、コナガ、ヨトウガ、エカキ虫、コナジラミ、ハダニ、アオ虫 【害虫が付く原因】 ①有機肥料過多②化成肥料過多③マルチ(特に全面マルチ)④土壌水分過多⑤高温期のガス湧き⑥周囲の雑草⑦排水不良 【害虫が発生しやすい時期】 ・チッソが分解しやすい高温期・暑さに向かう時期、残暑が厳しい時・ヨトウ虫・ガ類は高温期、アブラ虫は25℃前後・害虫が子孫を残す越冬前(9〜10月上旬) 【害虫が付きやすい葉の特徴】...

  • 栽培レシピ【チンゲンサイ】Vol.2

    栽培レシピ【チンゲンサイ】Vol.2

    今回の特集は【チンゲンサイ】です。 玄米アミノ酸微生物農法の栽培レシピから一部抜粋してお届けします。   栽培レシピのご購入はこちらから チンゲンサイの水分管理   前回Vol.1では「土壌づくり」のポイントをお伝えしました。今回のテーマは「水分の与え方」です。 チンゲンサイは「過湿に弱く、水分要求量も高い」という相反する性質を持つ作物。水分管理の巧拙が品質と収量を大きく左右します。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■ チンゲンサイと水分の関係━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ チンゲンサイは浅根性で、根の大部分が地表下15cmに集中しています。 ・過湿に弱いのに水分消費量が大きい・根は細くて弱い・水分が不足すると生育が悪くなる・過湿になると酸素欠乏を起こし、病害の原因になる この相反する条件を満たすには、排水性と保水性を兼ね備えた土壌が絶対条件です。排水が良く水持ちの良い土壌は、微生物でないと作れません。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■ 育苗期の水分管理━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ チンゲンサイは「苗半作」と言われます。育苗期の水分管理が、その後の栽培を左右します。 【種の前処理】 ・種は玄米アミノ酸酵素液500倍希釈に3時間ドブ漬けにする・水切りした後、水分を飛ばして陰干しをしてからは種 【育苗ステージ別の灌水】   は種〜発芽  :乾燥させないように灌水する  発芽後    :一番徒長しやすい時期。水のやり過ぎに注意。         土の表面が白く乾いたら灌水  本葉1〜2枚  :灌水ムラによる生育バラつきに注意。霧状で与える  本葉3枚以降  :生育が旺盛で水分吸収量も増加。不足しないように与える 灌水は土が湿る程度、2日に1回が基本。大粒な水ではなく、霧状や散水状で与えるのがコツです。 育苗期間中は玄米アミノ酸酵素液500倍希釈+みどりの放線菌(20gで水10Lの計算)で灌水します。 【徒長を防ぐ】 発芽後に水をやり過ぎると徒長が起こります。徒長すると根の張りが悪く、外葉の生長が悪くなります。育苗の目的は良い苗をつくること。良い苗ができるほどその後の栽培は楽になります。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■ 定植時の水分管理━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 本葉3枚で定植します。このとき根の活着が最も大切です。 ・根が浅いため水分過剰にならないようにする・少量を回数多く与える・水滴は小さい方が良い・土が湿る程度に与える チンゲンサイの根は単純な構造で、根自体には水分コントロール機能がありません。そのため、人の手による水分管理が生育を大きく左右します。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■ 栽培中期〜後期の水分管理━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【横のび期(本葉7〜8枚以降)】 縦に伸びてから横に伸び、葉数が増大する時期です。 ・中耕すると通気性が良くなり、雑草も抑えられる・水分要求が高まるので適度に管理する 【ボリュームが出る後期(収穫10〜15日前)】 光合成がもっとも活発になる時期。一方で、葉の構造は複雑で水分コントロール機能を持っています。一定水分を吸収すれば気孔は閉じるため、葉面散布は少量で十分です。 ・玄米アミノ酸酵素液500倍希釈で葉面散布・3日に1回、10アール200〜300L・朝方10時まで、または夕方散布...

  • 栽培レシピ【チンゲンサイ】Vol.1

    栽培レシピ【チンゲンサイ】Vol.1

    今回の特集は【チンゲンサイ】です。 玄米アミノ酸微生物農法栽培レシピから一部抜粋してお届けします。 栽培レシピのご購入はこちらから   チンゲンサイの土壌づくり チンゲンサイは中国の華中・華南が原産のアブラナ科の葉茎菜です。 全国的に作付面積・生産量ともに増加傾向にあり、周年栽培が可能な作物として注目されています。 今回のシリーズでは、玄米アミノ酸微生物農法によるチンゲンサイ栽培のポイントを4回に分けてお届けします。Vol.1のテーマは「土壌づくり」です。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■ チンゲンサイは土壌づくりが50%を決める━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ チンゲンサイの根には独特の性質があります。 ・浅根性で、根の大部分は地表下15cmの範囲にある・細い根が多く、広く深くも張る・酸素要求度が強い・吸肥力が弱い そのため土は酸素を多く含んだやわらかい状態が理想です。団粒構造で保湿力のある土壌が望ましく、この条件を満たせるのは微生物の力だけです。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■ 排水対策は最重要課題━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【明渠排水】 大雨降雨対策として明渠排水は欠かせません。土壌が雨で酸素欠乏になると、生理障害も土壌病害も引き起こします。 【プラソイラによる深耕】 ・硬盤層・耕盤層はプラソイラで破壊する・硬盤があると生育は極端に悪くなる・通気性や排水性を良くして酸素量を多くする ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■ pH管理と肥料設計━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【土壌pHは6.0〜6.5】 チンゲンサイは酸性土壌を嫌います。乳酸菌もみがらぼかし投入時に、同時に有機石灰をすき込みます。 <有機石灰の施用目安(10アールあたり)>   pH 5.0〜5.3 → 300kg  pH 5.3〜5.6 → 200kg  pH 5.6〜5.9 → 100kg  pH 6.0〜    →...

  • 栽培レシピ【タマネギ】Vol.4

    栽培レシピ【タマネギ】Vol.4

    今回の特集は【タマネギ】です。 玄米アミノ酸微生物農法栽培レシピから一部抜粋してお届けします。   栽培レシピのご購入はこちらから   タマネギと光合成 1. 光合成の基本 タマネギは、葉で行う光合成によって栄養をつくり、生長する作物です。 水と二酸化炭素(CO₂)から炭水化物を生成 この栄養が生長の80%以上を支える 光合成が活発になることで、 糖度が向上する 品質が良くなる 大玉にしっかり結球する といった効果が現れます。 2. 植物体の生長と光合成の関係 光合成は、 葉の枚数が多くなるほど、生長速度が高まるという特徴があります。 また、 葉の大きさ 根の大きさ は比例関係にあり、葉がしっかり育つほど根の働きも良くなります。 3. 水分コントロールと葉の役割 根は単純な構造で、水分を調整する力が弱い 葉は複雑な構造で、水分コントロール機能を持つ つまり、良い葉を育てることが安定した生育の鍵になります。 4. 光合成が活発な「良い葉」の特徴 葉肉が厚い 葉色がやや淡い 大きく広がりすぎない チッソ過多ではない 葉脈が立ち、産毛が多い こうした葉は、光合成能力が高く、病害虫の予防にもつながります。 5. 光合成を高める方法 葉面散布 玄米アミノ酸酵素液...

  • 栽培レシピ【タマネギ】Vol.3

    栽培レシピ【タマネギ】Vol.3

    今回の特集は【タマネギ】です。 玄米アミノ酸微生物農法栽培レシピから一部抜粋してお届けします。   栽培レシピのご購入はこちらから タマネギの土壌病害と対策 1. タマネギに発生しやすい病害 タマネギは土壌環境の影響を受けやすく、特に湿害による病気が多く発生します。 主な病害 萎黄病 軟腐病 腐敗病 べと病 さび病 小菌核病 黒斑病 乾腐病 ボトリチス葉枯症 かいよう病 紅色根腐病 👉 タマネギの病害の多くはカビ(糸状菌)由来です。 2. 生理障害 除草剤による薬害 長雨による皮むけ これらも土壌環境や水分条件の影響を強く受けます。 3. 土壌病害の主な原因 土壌病害は、以下のような環境条件で発生します。 土壌中の水分過剰(過湿・停滞水) 肥料過多による土壌汚染 耕盤層にたまる老廃物 ロータリー耕による浅耕 植物が排出する有機酸の蓄積 👉 特に重要なのは、過湿と排水不良です。 4. タマネギと過湿の関係 タマネギは過剰な水分に非常に敏感です。 病害が発生しやすくなる...